ドイツB2B義務化(2025年以降)
2025年1月1日以降、ドイツ国内のB2B事業者はすべて構造化電子インボイスを受信できる必要があります(成長機会法)。送信は段階的: 2025・2026年は移行期間、2027年1月1日からは前年売上80万ユーロ超の事業者で構造化送信が義務化、2028年からは全事業者対象。PDFのみのインボイスはUStG §§ 14, 14aの法的インボイスとして認められなくなります。インボイスを受け取る側にも検証能力が必要, 無料バリデーターは「あれば便利」ではなくコンプライアンスツールです。なお、日本の適格請求書(インボイス制度)、消費税10/8%の枠組みとは別制度ですが、構造化インボイスの国際化の流れは共通しています。
XRechnung 3.0
XRechnungは欧州規格CEN/EN 16931に基づくドイツの構造化電子インボイス標準。バージョン3.0は2024年2月から義務化されており、CustomizationID「urn:cen.eu:en16931:2017#compliant#urn:xoev-de:kosit:standard:xrechnung_3.0」で識別されます。ペイロードはプレーンXML, UBL 2.1またはUN/CEFACT Cross Industry Invoice(CII)。ドイツ連邦・州当局では2020年11月27日から義務化されており、Leitweg-IDが必須。B2Bでは許可されていますが必須ではありません。
ZUGFeRD / Factur-X
ZUGFeRD(ドイツ)と国際的に同一のFactur-Xはハイブリッド形式: PDF/A-3に構造化XMLがファイル添付(factur-x.xml)として埋め込まれています。プロファイルはMINIMUM(基本データのみ)、BASIC WL、BASIC、EN 16931(COMFORT)、EXTENDEDの順。プロファイルEN 16931以降のみがCEN-16931完全適合となります。MINIMUMとBASIC WLはVATインボイスには該当せず、記帳補助としてのみ有効。当バリデーターはプロファイルを自動検出します。
EN 16931のBusiness Terms(BT)
EN 16931は各インボイス情報を一意の番号付きBusiness Termとしてエンコードします。必須BTには: BT-1インボイス番号、BT-2発行日、BT-3インボイス種別コード(UNTDID 1001、例: 380はインボイス、381はクレジットノート)、BT-5通貨コード(ISO 4217)、BT-9支払期日、BT-22注記/購入者参照、BT-27売主名、BT-40売主国、BT-44買主名、BT-55買主国。必須の金額合計: BT-109 TaxExclusiveAmount、BT-110 TaxAmount、BT-112 TaxInclusiveAmount、BT-115 PayableAmount。これらのいずれかが欠けるとインボイスは形式的に無効となります。
数学的整合性
EN 16931は合計が一致することを要求します: TaxExclusiveAmount(BT-109)+TaxAmount(BT-110)= TaxInclusiveAmount(BT-112)。PayableAmount(BT-115)は総額から前払金を差し引いた値と一致する必要があります。実務でよくある不具合: 明細ごと・税率ごとに丸めると1セントずれが発生します。当バリデーターは1セントまで許容し、それを超えると重大エラーとして報告します。
データ保護
バリデーターは完全にブラウザ内で動作。XMLファイルはネイティブのDOMParserで解析、PDFはpdf-libでローカル読み込みされ、埋め込まれたfactur-x.xmlはメモリ内で抽出されます。サーバーアップロード、ログ、Cookieは一切ありません。GDPR準拠で、機密B2Bデータにも安心, 銀行口座、税番号、契約データを含む社内インボイスもコンプライアンスリスクなしでチェックできます。